人文社会科学部支部
2020年度の取組み
2020年度は、支部総会が対面形式でできず(メール審議)、恒例のビアパーティも実現できなかったため、実質的な活動が行われなかった。そのためもあってか、執行委員選出や支部役員の交替という課題がより深刻な形で出来し、改めて、組合の在り方を見直す良い機会となった。
2021年度支部総会の実施
オンライン形式などの実施形態も可能であることから、6月7日に2021年度の支部総会を実施し17名の参加を得た。執行委員の選出方法、組合の存在意義、所属支部と領域のズレから来る情報格差など、重要な議題が議論された。その他、予決算、代議員、支部役員など新たな体制が承認された。
今後の展開
今後も継続して、上記の課題を話し合っていく場として、負担にならないような形での機会をセッティングしていく方向である。
教育学部支部
教育学部支部の取り組み
① 情報共有の重要性を踏まえ、発行された全大協新聞および不二速報の文書配布を円滑に実施した。
② 支部ニュースを2回発行し、団体交渉の交渉内容や大学統合・再編に関する学内の情報を周知し、組合の発信力を高めた。
③ 負担軽減策として、支部委員の構成を6人体制から4人体制とした。また、支部委員と中央執行委員を兼ねる割合を増やした。
④ コロナ禍にあり、多人数の会議は開催しにくい状況ではあったが、ロビー活動的な交流を積極的に進めることで意思疎通を図っていった。
課題について
組合員の退職・転職やその後の新規採用が行われない状況において、教育学部の組組合員の退職・転職やその後の新規採用が行われない状況において、教育学部の組合員数は結果的に減少しているが、毎年数名の新規加入者がいることはありがたいことでもある。これからも組合の存在意義を周知しつつ、また労働問題に関する課題解決の努力をしながら、地道に広報活動を進めていきたい。
理学部支部
* 組合員の高年齢化が有る為、若い教職員の加入。パート職員の加入を試みている。今年度1名入会、1名お試しと新人が入ってくれた。徐々に組合員を増やす事が是非必要を思う。「不偏不党」、「個人の信条、宗教」を大切にしながら、「安全・安心」な職場を作って行く事が大事である。
* 大学の良い環境を維持するため、学内美化活動を行っている。理学部や共通棟周りに花が増えた。また、物理的のみならず精神的にも安心な職場環境が必要である。安全なネット利用。監視の気にならない職場を。
今回、新型コロナウイルス (COVIC-19) 対策で、廊下に消毒液、除菌ワイパーを設置したり、無料マスク(同窓会の支援による)を置いている。
意見
全国の大学改革が始まったが、種々の問題点が浮き彫りになってきている。一度立ち止まって、大学(研究・教育)の役割について議論する事が必要ではないかと思う。スローガンだけだは、研究・教育の改善は進まないのではないかと思う。静岡大学運営に関して、より良い方向に進むよう、組合の取り組みも重要である。東部では、旧制静岡高校設立100周年を迎えようとしており、将来を担う若者教育の活動指針が問われている。「教育100年の計」を基に、静岡大学の総合大学の強みを生かして、協力大勢の下活動して行くべきと思う。「静岡大学」の校旗下に、成果を出して行きましょう。ブランド力ももっと付けよう!
情報学部支部
定年退職者・退会者が出たことにより、組合員数は危機的な状況を迎えている。情報学部は三学科で構成されているのだが、二学科に関しては、組合員は一名ずつしか存在しない状況である。
今年度は前年度と同様に、職場を取り巻く状況や組合活動の成果を組合員で共有するとともに、それらを学部構成員に広く周知し、組合員にはより積極的かつ継続的に組合活動に参加していただけるようにしたい。また、未加入者には組合加入者となっていただけるように、画期的な方法を考案しつつ、活動していきたいと考えている。その際には「お試し加入制度」のような仕組みをアピールしていくことも重要と考えている。
今年度の情報学部支部の取組み目標は以下の通りである。
- 情報提供と組合への加入活動を促進する
- 静岡大学で働く教職員の雇用環境・雇用条件に関わる情報交換を行う
- 親睦を深めるために各種会合・イベント
また、情報学部支部の活動方針は前年度の活動方針を承継して、かつ同じキャンパスに存在する工学部支部との連携も踏まえて、次のように強化した。
1) 公正な賃金体系を目指して、同一労働同一賃金の推進を求めるとともに、推進にあたっては成果主義の弊害が生じないように配慮することを求める。
2) 事務職員の時間外労働を抑制するために、事務職員の適正な配置を求め、事務系職員の正規雇用の比率を拡大することを求めるとともに、勤務時間枠に応じた多様な正規雇用の形態を実施することを求める。
3) 開講授業数と委員会等の管理組織数を全学規模で定期的に調査し、なおかつ縮小して、教員の研究時間を拡大することを求める。
工学部支部
2021年度活動方針
新型コロナウイルス感染症の影響で、社会生活や職場で大きな制約を強いられているが、皆で協力しながらこの難局を乗り切ることが重要と考える。この難局を一致団結するには、昨今の組合組織率低下状態では厳しく対策として2016年度から実施している「お試し加入制度」によって組合へのかかわりは容易になってきているのではないかと推測しており、実際に加入してくださる方もおられる。しかし、組合に対してなかなか踏み込めない方がいることも事実であり、いろいろな機会をとらえて話を持つことも大事なのであろう。お試しで加わっていただいても、そこから正式な加入にしてもらうにはいろいろなケアが必要な場合もあると考えている。組合に対する潜在的な関心と期待は決して小さいものではないと考えられるが、組合活動の成果を活発にアピールし、存在感を高める努力を続けることは組織率の向上につながるのだろう。
そこで問題となるのは、組合が団体交渉などの努力で勝ち取った成果のほとんどすべては全教職員に適用されるため、特に組合員として努力しなくても成果を享受できることである。また、静岡大学と浜松医科大学の大学再編に関する進捗については今後の職場環境や待遇にも大きく影響されることであろう。組合の意義や成果、それを得るための努力について理解を求めてアピールを続けることが重要であり、そのためには支部だより、各種懇談会などを積極的に実施して、組合をより身近なものとしていく努力を続けたい。
本支部での活動の具体的な内容は下記の通り
1)広報・宣伝活動(情報発信)
・労働環境の実態調査を中心とした全教職員向けのアンケートの実施、支部だよりを発行すると共に、メールニュースも積極的に活用し、各種案内・報告・アンケート、全大教(全国大学高専教職員組合)からの情報などから重要な情報発信を行う。
2)女性懇談会の活性化
・情報交換や新規組合員加入者の勧誘の場を多く持つ。
・具体的には、イベント(夏休みや秋など、組合員の要望に応じて)、昼食懇談会あるいはお茶会、平和と文化のつどいへの懇談会としての参加などを考える。
3)各種会合・イベントの開催
・今年度も新しい生活様式を鑑み、一部活動の停止や縮小して実施する。
・支部定期大会(電子メール)、歓送迎会(新人・退職者)、平和と文化の集い、部局長懇談会などを開催する。
・団体交渉の前に教職員集会を開催し、キャンパス内に勤務する教職員(組合への加入・未加入を問わず)からの就労環境に対する意見を広くあつめ、今後の組合活動への参考とするための活動を行う。
・組合員サービスとして、労金や共済の案内や定年退職者に対する説明会を行う。
・組合員相互のネットワークを生かし、組合への勧誘などを進めやすくするため、情報交換の場としての組合員懇談会(職場別、職層別など)を開催する。
4)労働組合としての直接的活動
団体交渉への参加、各種要求と申し入れ、署名の協力、メーデーなどの地域連携などを積極的に行う。団体交渉については、当局側との実質的交渉のできる唯一の重要な場として、少なくとも年に1回は、浜松キャンパスで開催することを要求したい。